【レンタカーはマイカーの自動車保険じゃ不十分!】旅先では一日保険もきかない!理由とレンタカーのリスクを詳細に解説

この記事は生命保険と損害保険の募集人資格を持つ管理人が書いています。保険会社と保険代理店で勤務し、現在も年間100件以上の事故対応と500件を超える保険相談を受け続ける知識と経験をもとに、一般に役立つ知ってほしい保険知識を紹介しています。
行楽シーズンを迎える中、旅行先や帰省先でレンタカーを使う人もいるでしょう。

しかし、意外と知られていないままトラブルになりやすいのがレンタカーの自動車保険

きちんとかけておかないと何かあった時に高額な請求を自腹でなんてことになる可能性もあります。そんなレンタカーの保険について利用の前にきちんと確認しておきましょう。

レンタカーとは

レンタカーとは、有償で貸し出される自動車のことです。知り合いから借りたり、カーディーラーなどで無償で貸し出す工場代車はレンタカーにはなりません。

日本では道路運送法第80条でレンタカー事業は「自家用自動車有償貸渡業」と呼ばれており、運輸支局の許可を得ていないと営業することができません。

一般にはレンタカーのナンバープレートのひらがな部分が「わ」もしくは「れ」となっているものがレンタカーと考えて問題ありません。

カーシェアリングについても同様です。

レンタカーはマイカーの保険が使えない!?

一応レンタカーでもマイカーの保険は使えます。しかし、かなり限定されていると考えた方がいいでしょう。

マイカーの自動車保険に他車運転特約が付いていれば相手への賠償とレンタカー(※1の車両補償については適用されると考えていいです。

ただし、前述した通りかなり限定的です。

これはある保険会社の約款に基づいたものですが、国内ほぼすべての保険会社がこの内容に準っています。

  • 相手(ヒト、モノ)への賠償
他車運転特約(※2)で補償されます。
  • ご自身、同乗者のケガの補償

【人身傷害(車内・車外ともに補償)タイプをセットしている場合】

 記名被保険者およびご家族については人身傷害で補償されます。
【人身傷害(車内のみ補償)タイプをセットしている場合】  レンタカーをご契約のお車とみなして人身傷害で補償されます。
【人身傷害をセットしていない場合】  人身傷害では補償されません。
  • レンタカーの補(賠償)

車両保険をセットしている場合】

 他車運転特約で補償されます。
車両保険をセットしていない場合】  補償されません。

(1) レンタカーの車種が、自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車・自家用小型貨物車・自家用軽四輪貨物車・自家用普通貨物車(最大積載量2トン以下)・特種用途自動車(キャンピング車)以外のお車の場合は補償されません。

(2) 他車運転特約は、運転中の事故を補償します。したがって、駐車中・停車中の事故は補償されません。

かりづらいので解説します。

まず、レンタカーに限らず他車運転特約が対象とするのは、あくまで「自家用8車種」に限定しているということを知っておくべきです。

例えばレンタルバイクは自家用8車種に含まれないため、他車運転特約の対象外となります。

に他車運転特約はあくまでも運転中の事故を補償するもの、だということです。

他車運転特約では対象外になるよくある事例として、下記があります。

・レンタカーを駐車し、タバコを吸っていたらサイドブレーキをかけ忘れ車が動き出して民家の塀に接触。

・ホテルの駐車場に置いている間、何者かに車両ごと盗難された。(もしくは車の窓を割られた)

そんな特殊な事例と思うかもしれませんが、これらの事例はまったく特殊ではありません。

旅行先では土地勘がなかったり、道路状況が分からなかったりするため、こういった事故(もしくは事件)が起きやすい傾向にあります。盗難や車上荒らしについても、知らずに治安の悪い地域に迷い込んでしまった、というケースも少なくありません。

そもそも旅行という状況が特殊であるため、日常では起きないような特殊な事故も増えるものなのです。

た、被保険者(補償の対象となる方)の範囲にも注意が必要です。

【補償の対象となる運転者の方】

  • ①記名被保険者
  • ②記名被保険者の配偶者
  • ③記名被保険者または配偶者の同居の親族
  • ④記名被保険者または配偶者の別居の未婚の子
  • ⑤記名被保険者の業務(家事は除く)に従事中の使用人
ただし、他車運転特約の記名被保険者であっても、ご契約のお車の契約条件で補償対象外の方については、補償の対象にはなりません。

例)運転者限定特約(本人・配偶者限定)をセットされているご契約で、同居のお子様が運転されていた場合など

 

ンタカーはあらかじめ自動車保険に加入していますが、事故を起こした場合、以下のような理由で支払いが発生する可能性があります。

・免責金額が設定されている場合
・レンタカー会社への負担金(ノンオペレーションチャージ)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

対物補償と車両補償の免責金額
 

ほとんどのレンタカー会社は、下記のように補償内容と免責金額を設定しており、免責金額内の損害については自己負担になります。

補償内容 補償額 免責金額
対人補償 1人につき無制限 なし
対物補償 1事故につき無制限 5万円
人身傷害補償 1人につき3,000万円 なし
車両補償 1事故につき車両時価額

5万~10万円

車種による

のような場合に役立つのが「免責補償制度」です。
レンタカー会社はほとんどが追加料金を支払うことで、この免責金額を免除してくれるサービスを持っています。積極的に案内されることはありませんが、必ず加入しておきましょう。

レンタカー会社への負担金・NOC(ノンオペレーションチャージ)

レンタカーで事故を起こすか車両に傷をつけた場合、あるいは車を汚した場合に、先ほどの免責金額とは別にレンタカー会社へ「ノンオペレーションチャージ(NOC)」という休業補償を支払います。修理している間、レンタカー会社はその車を貸し出せないためです。

そのため傷が小さく、修理するほどではないとしても、レンタカー会社が”貸し出せない”と判断すれば請求されます。

これは「飲み物をこぼして車内を汚してしまった」という場合にも請求されることがあります。

こちらもまた免除されるサービスをレンタカー会社が持っているので後ほどご紹介します。

ちょいのり保険(1日自動車保険)

家族や友人の車を借りて運転する場合、ちょいのり保険(1日自動車保険)を利用できますが、
一方で、家族や友人に車を借りる場合だけでなく、友人からバイクを借りてツーリングする場合や、旅先でレンタカーを利用する場合、ちょっとした買い物でカーシェアリングの車を利用する場合に、ちょいのり保険(1日自動車保険)は利用できるのでしょうか。

今回は、ちょいのり保険(1日自動車保険)がどのような場合に利用できるのか、主に対象となる車についてまず説明いたします。

ちょいのり保険(1日自動車保険)の対象となる車は?

ちょいのり保険(1日自動車保険)の対象の車および対象外の車を確認してみましょう。

ちょいのり保険(1日自動車保険)の対象の車および対象外の車】

対象の車

友人や親族等の他人が所有する自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)*1

対象外の車

運転者ご本人(記名被保険者)、その配偶者、法人(レンタカー・カーシェアリングのお車を含む)が所有する車、またはこれらの方が実態上所有するお車。

臨時被保険者を追加する場合は、臨時被保険者、臨時被保険者の配偶者が所有するお車およびこれらの方が実態上所有するお車。

車検切れのお車、登録を抹消していたお車、実在していないお車および運転する予定のないお車。

 *1. 357ナンバーであり、かつ、ナンバープレートが「白地に緑文字」または「黄地に黒文字」の自動車。

上記のとおり、バイクは自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)に該当しないため対象外であり、レンタカーやカーシェアリングの車も、法人が所有している場合は対象外です。
このように、友人からバイクを借りてツーリングする場合や、旅先でレンタカーを利用する場合、ちょっとした買い物でカーシェアリングの車を利用する場合には、ちょいのり保険(1日自動車保険)をご利用いただけませんのでご注意ください。

ちょいのり保険(1日自動車保険)を使えない場合どうすればいい?

ちょいのり保険(1日自動車保険)を使用できない場合、よく似た保険で車を所有していない人にもかけられるものがあります。

下で紹介します。

ドライバー保険

ドライバー保険は、自動車ごとではなく「人」のみを対象とした保険で、他人や同居でない親族等の車を運転した場合に発生した事故などを補償する保険です。
通常の自動車保険では、対象の自動車に関わる事故で損害を受けた人と物の「両方」を対象とした補償が付帯されます。

そのため、他人名義の車を運転する機会が多い人にとっては、ドライバー保険に入っておくと保険の加入が漏れるということがないため安心です。

ドライバー保険ではレンタカーを含む自家用8車種のほかに二輪自動車も対象になります。

<対象とならない自動車の例>

・記名被保険者、記名被保険者の配偶者(内縁の相手方および同性パートナーを含みます。以下同様とします。)または記名被保険者の同居のご親族が所有する自動車
・記名被保険者が役員となっている法人の所有する自動車

こんな時に役立つ保険

借りた車で事故を起こした場合、貸主が自動車保険に加入していても、以下のようなケースが起こりえます。
ドライバー保険に加入していれば、こうしたケースでも安心です。

ケースA:友だちの車で事故を起こしてしまい、補償されなかった

マイカーを持たないA君が、友だちの車で事故を起こしてしまいました。友だちの車の自動車保険は運転する方を家族の方のみに限定する特約がついていたため、A君の事故には適用されませんでした。

ケースB:自分のせいで友だちの自動車保険が等級ダウン

マイカーを持たないBさんが、友だちの車で事故を起こしてしまいました。友だちの車の自動車保険は適用されましたが、善意で貸してくれた友だちの自動車保険が等級ダウン。翌年からの保険料が大きくアップしたのです。

<対象とならない補償の範囲>

・弁護士費用

・車両の修理 など

一見するとこれで補償されているように見えますが、到底網羅されているとは言えません。ドライバー保険では最も心配されるであろう車両についての補償がありません。車両保険はあらかじめ車両を特定し、車種や年式をもとに保険会社と価額を協定する必要があるため、ドライバー保険では付帯しようがありません。

ではどうすればいいのでしょうか。下で紹介します。

レンタカー保険【おすすめ】

https://www.widerentacar.com/jp/rentacars/insurance

レンタカーの申し込み時に加入できる保険が最も補償が充実しています。

レンタカーの最大手であるタイムズのレンタカー 
補償内容を見てみると、標準コースでは免責金額(自己負担額)に加え、NOC(ノン・オペレーション・チャージ:)の項目があります。

免責補償コースは免責金額を免除してくれるもの、安心補償コースは免責金額とNOCを免除してくれます。

安心補償コース(名称はレンタカー会社により異なる)に加入することが最も安心であり、オススメです。

レンタカーに乗るなら迷わず保険に入ろう

私たちは毎日のように自動車事故の報告を受けます。上記に取り上げた事例は私たちにとっては日常ですが、顧客にとっては非常事態です。

レンタカーの保険は1日あたり1000円ほどです。

「レンタカーにマイカー保険が使える」という安易で無責任な情報に惑わされ、数千円負担してさえいれば回避できた最悪の状況に陥ってしまうのはとても残念です。

また、どういった事例だと対象になる、ならないといったことを考えながらではせっかくの旅行も楽しめません。レンタカーの保険に入って安心で安全なドライブをしましょう。