今からでも大丈夫!ラグビーW杯を楽しむための初心者にやさしい解説講座

  • 2019年10月15日
  • 2019年10月16日
  • 雑談
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ラグビーワールドカップ日本は因縁つけられてたスコットランドにも勝って、ついに満を持して決勝トーナメントに出場します。

盛り上がるラグビーファンの中で、「負けると思って今まで全然見とらんかった!」「応援したくて見たけどルールが分からん!」っていう人も多いと思います。

今日はそんな人のためにラグビー未経験の、ただのミーハーな私が、知ってる知識を総動員させて解説したいと思います。

(他サイトで解説してるルールは忘れてください。笑)

 

かんたんなルール解説

ざっくり言うと

ラグビーは15人でボールを前(相手陣地)に進め、ゴールを目指すスポーツ。たくさん点数とったほうが勝ち。(ここまではサッカーと同じやん。)

プレイ時間

時間は40分×2の合計80分。(あれだけ思いっきりぶつかるわりにはけっこう長いよね、疲れも見所の1つだからあとで解説するね。)

 

ゴールの方法

トライ(5点)…ボールを持ったまま相手ゴールライン内の地面につける。

コンバージョンゴール(2点)…トライ後のキック。棒の間に入ればOK。
ペナルティーゴール(3点)…相手チームが重い反則を犯したら蹴れる。棒の間に入ればいい。
ドロップゴール(3点)…突然ボールをバウンドさせて蹴るキック同じく棒の間を狙うけどみんなが動いてる時にやるから難易度高い。

ポジション解説

 

ポジションはかなり複雑。でも大きく分ければ2つ。大きいヤツと小さいヤツ。

大きいヤツは「縁の下の力持ち」。支える、耐える、押す、がメインの仕事。

正直目立つ役割ではないし、点数が取れるチャンスは滅多にない。とにかくきつい。

たぶんフィールドにいる時、最もしんどい思いをしてる人たち。でもチームを勝たせるため、とにかく身を削る。誰だってその姿に心を打たれるだろう。

 

小さいヤツは逆に点取り屋。走る、パス、キック、戦略の組み立てとサイン出すのが役割。

とにかく足が速い人、パスも速く回る、相手の動きを見てどのプレーが一番確率が高いか考え、状況に応じて素早く判断し、サインを出す。

みんな身軽でプレーも速く展開するからとんでもない5Gクラスの処理能力が必要。

常に冷静でなければいけないし、大きいヤツらが犠牲になった分、絶対に点を取ってやるという強い責任感にも注目したい。

 

 

 

反則の話

ラグビーって見たことある人わかると思うけどめっちゃ反則多いです。

ほんとこんないるんか。いらないの混じってるかもしれないから1個ずつ確認してこ。

(区別するために名前載せてるけど訳わかんなくなるから絶対覚えようとしないように。)

 

※試合で反則出たらこのページの解説見ながら楽しんでください。

 

よくある反則

オフザゲート…横からタックルに参加すること。危ないからダメ、あとなんか小ずるい。
オブストラクション…味方同士が重なり相手ディフェンスの妨害をすること。せこい手段は基本的にNG。
オーバーザトップ…わざと相手側に倒れこむこと。少しでも前に進んだろうとするせこいやつ。ダメ。
スローフォワード…前にパスを出すこと。これは最初聞いた時びっくりしたけど、要は進行方向に向かってボールを投げちゃだめ。何でもアリになっちゃうから、一応ルール的に。キックは前に蹴っても良いよ。
タックルホールディング…タックルした選手がバインドを離さなかった。←ごめん、わかんなかった。
ダイブイン…タックル地点に飛び込んでプレーに参加すること。タックル地点て分かる?たぶん誰か味方がタックルした場所のことだと思う。うん、きっとそう。
ノックオン…ボールを前に落とすこと。中川家のネタで有名。こぼしたフリして少しでも前に進めてやろうとするせこい事は禁止。
ノットリリースザボール…タックルされた人がボールを離せないこと。ボール離せないって事は相手のディフェンスが上手くて囲まれてたりする訳だからプレイが続けられない。相手ボールになるね。
ノットロールアウェイ…タックルをして倒れた人がその場から離れない事。ロールアウェイって「転がって外出なさい」ってことね。すぐ出ないと危ないからケガ誘発するし、相手の妨害にもなりかねないからNG。
ノーボールタックル…ボールを持っていない人にタックルをした。ある事件で話題になったからわかるよね、人としてダメ。

スクラムでの反則

アーリーエンゲージ…審判の声に合わせてスクラムを組まないこと。公平にやらないとフェアじゃないからダメ。スクラムって分かりづらいけど戦略とパワーの組み合わせでどれだけでも広がる奥深いプレーなのね。だからせこい事しちゃだめ。
オーバータイム…ボールを投入できたにも関わらずボール投入しないこと。時間稼ぎとか体力消耗を狙うようなせこいことしたらアカン。
コラプシング…故意にスクラムを崩した。ケガするし危ないからだめ。
スクラムホイール…90度以上スクラムが回ってしまった。いる場所によってはあんまり身動き取れない人もいるから、たぶんスクラムが回ってくと腰砕けると思うんだよね。
ニーリング…故意に膝をつくこと。フェアじゃないってことなのかな。やったことないけど力入れやすそうだよね。
ノーバインド…スクラムからボールが出る前にバインドを外すこと。スクラムのままトライ狙ってもいいんだけどね、ボール出すのが一般的なの。なかなか押し込めないからね。その時バインドを崩したらいかんのやて、バインドって何?笑。だれか教えてー。

密集での反則

オフサイド…密集に横から参加した。危ないしせこいからだめ。分かるかなぁ、お互い前に向かって押し合ってるのに横からくるヤツいたらイラっとするじゃん、だから禁止。
コラプシング…故意にモールやラックを崩すこと。モール、ラックっていうのは立った状態の取り合いのこと。崩れちゃうのは仕方ないけど故意はイラっとするからダメ。
ラインオフサイド…オフサイドラインの前からプレーすること。サッカーと同じ、何でもアリになっちゃうからだめ。

ラインアウトでの反則

ラインアウトって文字通り横のラインから出たときのことね。
ノットストレート…真っ直ぐボールが投げ入れられないこと。フェアじゃないからダメ。
ノットワンメートル…相手選手と1mの間隔を取らないこと。危ないしもみくちゃになってゲームが面白くなくなるから禁止。

危険なプレー

ハイタックル…相手プレーヤーの肩の線より上への危険なタックル。顔面とか首へのタックルは禁止されてます。

 

 

選手の個性

サッカー上手いってよく聞きますね。ラグビー上手いってあんまり聞きませんよね。

なぜかと言うとポジションと役割によってみんなそれぞれ全然違うことしてるから比較しづらいんです!

そこで!なんとなくそれぞれの選手がどんな思いでどんなプレーをしてるのか解説します。

 

稲垣選手

PR(プロップ)というスクラムのど真ん中でひたすら押すような仕事が役割です。

相手も重い、自分も重い、重い味方も持ち上げる。みんな重いから疲れます。でも精神的支柱でもあるから絶対疲れた顔は見せられません。

稲垣選手はスコットランド戦が代表初トライだったとのこと。

7年で初!それくらい点とはかけ離れた世界で身を削ってます。僕と同じ新潟出身。台風で被災した人をプレーで元気づけたいと言ってました。

恐そうなんだけど笑わない、語らない、背中で語るまさしくプロップにふさわしい人です。

 

具選手、中島イシレリ選手も同じプロップ。

 

 

堀江選手

HO(フッカー)という重量級の中では最も器用なポジションです。

ラインアウトの時のボールを投げ入れ、スクラムの中でボールを後ろに蹴る。パワーと機動力、判断力などかなり器用な部分が目立つ。

なぜかあまり目立つことがない、でも必ず良いところで活躍する。

気付いたら堀江がいる。そういう印象を持つ人は多いと思う。

特徴的なドレッドヘアーとつぶらな瞳、元日本代表キャプテンの活躍が楽しみ。

 

トンプソン選手

LO(ロック)というFW陣の真ん中のポジション。

空中戦、ボールを持っての突進が役割。常に大男と接触する事が多く、タフな能力が必要とされる。

トンプソンは可愛らしい大阪弁と笑顔がチャームポイント。完全に大阪の血が流れた日本人の心で戦っているのも応援したくなる。

今回で4度目のW杯出場で、38歳の大ベテラン。

その点で、経験値とプレイへの関与率が期待されている。トンプソンがどこにいるか見ながら観ると急に面白くなる。それくらい仕事量が多い。

 

リーチマイケル選手

FL(フランカー)という横から現れて、相手ボールを奪うポジション。

試合を見てると実況の人がよく「ジャッカル」って言ってると思いますが、あれを狙いに行く人です。

リーチ選手自身は走ることや、タックルもできるオールラウンドな大男。

ボールを持った時の安心感、タックルの粘り強さが見てるとワクワクする。

最近はボールを持っただけで会場が湧きますね。疲れてきた後半のタフさが相手にはかなり嫌な存在。

 

姫野選手

NO8(ナンバーエイト)としての出場が多い。

役割はボールを持って突破、ディフェンスの後ろで支える、指示を出す、などスーパーマンと言われるほど多岐にわたる。

何でもできる姫野選手にぴったりのポジション。

攻めの時は1メートルでも前に進めてやる。守りの時はジャッカルを狙う。と言い切る強気なプレー、フィールドをよく見た適切な動きが光る。

経験がものを言うポジションで、若いのに活躍する姿とイケメンの効果で人気急上昇中。

 

田中選手

SH(スクラムハーフ)のお手本のような選手。

ボールと共に走り、密集からボールを出し、素早く戦略を組み立て、最良の判断をする。

そのボールさばきと判断力は世界レベルと評価されている。

キックよりも相手を引きつけてからのパスを選ぶ事が多く、ゲームがヒートアップしてる時は田中選手が冷静すぎてちょっとイライラするくらい冷静。

 

同じSHの流選手も動きが速くて見てて面白い。

 

田村選手

SO(スタンドオフ)という攻撃の選択をする役割。

自分自身も前に走りながら、「パスを出すか、キックをするか」といつも起点を作る。

複雑でいろんなパターンのあるラグビーの戦術を全て理解し、常に最高の選択ができる。

リーチ選手にも天才と言われているけど、本当に天才だと思う。

キックの安心感、ステップを使った走り(キックがあるから相手は嫌がる)、ノールックパスなど完全にラグビーセンスの塊。

 

福岡選手・松島選手

WTB(ウィング)としてまとめて紹介してしまう。

走って相手を抜いてトライを決めることが役割。

 

福岡選手はとにかく足が速い。50メートル5.8秒で駆け抜ける爆発的スプリンター。

個人的には器用だと思う。本人はハイキャッチ(高く上がったボールをジャンプして捕る)を見て欲しいと言っているし、走りのペースを変えたり、突然加速する感じがとても人間業じゃない。

2020年までが最後と言っているので、もしかしたらそのあたりが力になっているのかもしれない。

 

松島選手はもっと人間じゃない。最近は同じくウィングとしての出場が多いが、何でもできる。

颯爽と走る姿が印象的だが、タックルも強い。

走りながらあれだけ相手をなぎ倒してしまうともうウィングとしての範囲を超えていると思う。

FB(フルバック)としての責任感も持ち合わせている。

ラグビーは得点につなげるために多くの人が犠牲になるスポーツ、だから点を取る役割の人にはとんでもない責任がのしかかる。それを力に変えられる選手だと思う。

 

楽しみ方・見どころ

多くの代表選手が口にする。

「これまでたくさんのものを犠牲にしてきた」と。

その言葉の真意はわからない。

おそらくゲームの中でのプレー1つ1つのことではないだろう。

 

家庭、一緒に戦ってきた仲間、自分の時間、想像するだけでも苦しみがわかる。

決して同じ経験はできないが気持ちを重ねることはできる。

 

ラガーマンの精神

「品位・情熱・結束・規律・尊重」がラグビー憲章に記載されている。

ラグビーは危険なスポーツと思われがちだが、本来危険な行為を禁止している。

プレーヤーは自分と相手の安全に留意することを明確に謳われている。

 

試合終了の「ノーサイド」とは文字通り、敵味方が関係なくなるという意味。

試合が終わると驚くほど真摯に健闘を讃える選手たちの姿がある。

国を越えた友情

日本代表なのに日本人が少ないと思った人もいると思います。

代表の条件についてはこちらで詳しく紹介されてました。

ラグビー日本代表にはなぜ外国人選手がいるのか?のリンク

 

国の代表なのですごく重要なことですし、さまざまな意見があっていいと思います。

しかし興味深いことに、外国人選手には母国の代表になる権利がすでにありません。

日本の代表として日本人の心で戦っています。

日本国籍を取得した選手もいますし、見た目ではなく心を見てほしいと思います。

 

たくさんの人にラグビーを見て欲しい

ここまで「え、こんなにテキトーでいいの?」ってくらいざっくり解説してきましたが、

それはどこかスポーツ解説へのアンチテーゼのようなものです。

高度なレベルにスポーツが昇華され、スポーツ解説まで高度なものになりました。

 

ラグビーはまだまだルールなど認知度が低いので丁寧に解説してますが、

なかなかルールを理解できないと楽しむこともできません。

ニュースや試合の間に疑問に思ったことをぜひこの記事を見ながら解決してもらえればと思います。